令和7年度在外公館長表彰の発表(11月1日付)
令和7年11月1日
令和7年11月1日
在アメリカ合衆国日本国大使館
令和7年度在外公館長表彰の発表
11月1日、山田重夫駐米国日本国大使は、長年両国の友好関係や理解促進等に貢献した7個人、2団体への令和7年度在外公館長表彰授与を決定しました。
受賞者は以下のとおりです。(個人・団体、五十音順)
【個人】アン・エミッグ 元国立科学財団(NSF)日本担当プログラムディレクター
【個人】上田 二郎 国立アジア美術館 日本絵画保存修復技術者
【個人】シャーリー・アン・ヒグチ ワシントン特別区弁護士協会(BADC)会長
【個人】ジョン・グランスフェルド 元米国航空宇宙局(NASA)宇宙科学局長
【個人】ダニエル・H・ドーマン 元米国原子力規制委員会(NRC)運営事務局長
【個人】トーマス・H・ズブーケン 元米国航空宇宙局(NASA)宇宙科学局長
【個人】ポール・ホフ フォスター・ガービー法律事務所 弁護士
【団体】日系米国人市民連盟(JACL)DC支部
【団体】JET同窓会ワシントンDC支部
- アン・エミッグ 元国立科学財団(NSF)日本担当プログラムディレクター
NSF日本担当プログラムディレクターとして、約20年にわたり科学外交と日米科学協力の強化に尽力。自然災害対策、データサイエンス、通信技術、バイオエコノミー、人材交流、起業家育成等幅広い分野で日米の研究コミュニティや研究機関の相互理解と関係構築を進め、科学の発展に貢献。 - 上田 二郎 国立アジア美術館 日本絵画保存修復技術者
1984年から1991年、京都の表具工房で表具師の修行、その後6年間金沢で修復技術者として実績を積み、1996年から国立アジア美術館に勤務。日本美術を中心とした同館の所蔵品を伝統的な手法を用いて修復し、日本美術の普及に大きく貢献。 - シャーリー・アン・ヒグチ ワシントン特別区弁護士協会(BADC)会長
弁護士として、長年にわたり医療・心理・人権分野を横断する法務の最前線で活躍。また、卓越した法律の専門家として日系アメリカ人の歴史継承と権利擁護にも尽力し、日米間の相互理解の促進に大きく貢献。 - ジョン・グランスフェルド 元米国航空宇宙局(NASA)宇宙科学局長
2012年から2016年の間、NASA宇宙科学局長として、天体物理学における連携など日米宇宙科学協力の進展に貢献。長年、X線天文学等の研究にも携わり、X線分光撮像衛星XRISMについては、日米協力(NASA-JAXA)を強く支援しプロジェクトの立ち上げに尽力された。 - ダニエル・H・ドーマン 元米国原子力規制委員会(NRC)運営事務局長
東京電力福島第一原子力発電所事故発生時には、NRCの一員として来日し、日本政府に対する数多くの助言を実施。また、NRC事務局トップとして、我が国の原子力規制委員会(NRA)との情報交換や検査官育成のための協力プログラムを推進するなど、日米の原子力規制分野における協力に貢献。 - トーマス・H・ズブーケン 元米国航空宇宙局(NASA)宇宙科学局長
2016年から2022年の間、NASA宇宙科学局長として、火星・金星の探査機ミッション、宇宙の起源の解明に向けた日米宇宙科学協力の進展に貢献。2024年に打上げられ、天文学分野で大きな成果をあげているX線分光撮像衛星XRISMの開発にあたっても、日米協力(NASA-JAXA)を主導した。 - ポール・ホフ フォスター・ガービー法律事務所 弁護士
40年近くの長きに亘って、当館に米国漁業及び海洋関係法令に係る法的知見を提供するとともに、係争中の裁判及び行政訴訟に係る情報並びに、連邦議会で行われている漁業の議論についても情報の提供があり、我が国の米国政策の理解促進に大きく貢献した。 - 日系米国人市民連盟(JACL)DC支部
日系米国人市民連盟ワシントンDC支部は、1946年の設立以来、一貫してすべての人々の人権および市民権の擁護と支援に取り組んでおり、一般市民への啓発活動の一環として、メリーランド州モンゴメリー郡と連携し、グラフィックノベル『But Where Are You REALLY From?』を企画・制作に尽力。本作品はモンゴメリー郡の公立小学校5年生のカリキュラムに採用されており、日系アメリカ人の歴史、アイデンティティ、市民権を取り上げている。このような教育的取り組みを通じて、同支部は日米両国間の相互理解と友好親善の促進に大きく貢献。 - JET同窓会ワシントンDC支部
1990年の設立以来、DC地域の元JETプログラム参加者のコミュニティを維持・拡大し、日米交流の促進に尽力。教育機関や地域コミュニティとの交流活動や人的ネットワーク構築の活動を通じて、日本理解の促進や日米関係の基盤形成に貢献。