大使紹介

令和6年6月25日
特命全権大使 山田 重夫
 

令和 6年6月25日


 令和5年12月1日に着任し、半年が経ちました。


 前回のワシントン勤務から10年足らずのうちに、米国における日本の位置づけが非常に高まったと感じます。この間に、日米関係は、緊密な二国間関係を超え、「自由で開かれたインド太平洋」という共通のビジョンを追求する地域の平和と安定のためのパートナーとなり、更には、ロシアによるウクライナ侵略への対応、昨年の日本のG7議長国としてのリーダーシップを経て、国際社会が直面する様々な課題に共に取り組む、相互信頼に基づくパートナーとなりました。また、経済面でも、日本は2019年以降世界最大の対米投資国となり、在米日本企業は約100万人の雇用を創出するなど、益々重要なパートナーとなっています。


 4月の岸田総理による米国公式訪問は、これまでになく強くなった日米関係を象徴する機会となりました。バイデン大統領との首脳会談を受けて発表された日米首脳共同声明は「未来のためのグローバル・パートナー」との副題の下、幅広い分野での緊密な日米連携を記述し、日米関係が「グローバル・パートナーシップ」となったことを示しました。岸田総理は、日本の総理大臣としては2回目となる米国連邦議会上下両院合同会議での演説も行い、また、史上初めてとなる日本・米国・フィリピンの3か国首脳による首脳会合にも参加しました。さらに、岸田総理は、ノースカロライナ州を訪問し、日本企業の活動の視察なども行いました。
外務省ホームページ:岸田総理大臣の米国公式訪問(令和6年4月8日~14日)


 今年の後半は、大統領選挙を控え、非常に重要な時期となります。全米各地の総領事館、領事事務所とも連携して情報収集に努めるとともに、幅広い層の方々との関係強化に、一層取り組みたいと考えています。


 今後とも、在留邦人の皆様の安全の確保と日系企業の皆様の活動へのご支援に鋭意務めるとともに、日米関係の更なる発展に向け大使館一丸となって努力していく所存ですので、皆様の御支援、御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。


山田 重夫


大使略歴

大使ご挨拶(令和5年12月5日)