大使紹介
令和3年1月27日

冨田 浩司 (トミタ コウジ) 特命全権大使
令和 3年1月27日 この度、駐アメリカ合衆国特命全権大使として着任しました冨田浩司です。着任に際し、皆様にご挨拶申し上げます。ワシントンDCには2回目、約7年半ぶりの勤務となりますが、決意も新たに日米関係の深化・発展に取り組みたいと思います。 米国では今般、バイデン新政権が誕生しました。我が国にとって唯一の同盟国であり、自由、民主主義、法の支配、市場経済といった価値を共有する米国との関係は、日本外交の基軸です。我が国を取り巻く安全保障環境は近年厳しさを増しており、また、コロナウイルスとの闘いや気候変動など、国際社会が共同して取り組むべき地球規模の課題も山積していますが、バイデン新政権との間でしっかりと協力しながら、我が国は世界の中で主導的な役割を果たしていきたいと考えています。私自身、これまで様々な立場で米国と関わってきた経験を大いに活かしたいと思います。 さて、当地では今年もまた、全米桜祭りの季節が近づいてきました。このお祭りは、1912年に東京市から米国政府に約3000本の桜の苗木が寄贈されたことから始まっています。私が前回、当館に勤務していた2012年には、この桜寄贈からちょうど100周年にあたる記念事業を盛大に実施しました。その後も桜祭りは成長を続け、今や全米から160万人もの人々が参加する、日米親善・友好を象徴する全米最大級の祭典になったことは、良好な日米関係が草の根レベルでしっかりと根付き、現在の日米関係の揺るぎない基盤となっていることを、何よりも雄弁に示す事実です。駐米大使として、こうした両国間の人と人との交流が更に深化していくよう、力を尽くしていく所存です。 当館としては、在留邦人の皆様、日系企業の皆様に米国の地で安心して活動していただけるよう、きめ細やかな情報提供とサービスを心がけて参ります。大使館として、邦人保護は最大の使命です。特に昨年以来、未曾有のコロナ禍により、邦人保護の重要性はこれまでにも増して極めて重要なものとなりました。このような使命を改めて肝に銘じ、職員一同、職務に全力を挙げて取り組んで参ります。 日米関係の更なる深化・発展に向け、大使館一丸となって努力していく所存ですので、今後とも皆様のご支援・ご協力を賜りますよう、宜しくお願いいたします。 駐アメリカ合衆国特命全権大使 冨田 浩司
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大使略歴
昭和56年 | 外務省入省 |
平成 8年 | 経済協力開発機構日本政府代表部 一等書記官 |
平成10年 | 経済協力開発機構日本政府代表部 参事官 |
平成11年 | 経済局国際機関第二課長 |
平成13年 | 総合外交政策局安全保障政策課長 |
平成15年 | 総合外交政策局総務課長 |
平成16年 | 在大韓民国日本国大使館 参事官 |
平成17年 | 在大韓民国日本国大使館 公使 |
平成18年 | 在英国日本国大使館 公使 |
平成21年 | 大臣官房参事官兼北米局、アジア大洋州局 |
平成23年 | 大臣官房審議官兼北米局、アジア大洋州局 |
平成24年 | 在アメリカ合衆国日本国大使館 公使 |
平成24年 | 特命全権公使 在アメリカ合衆国日本国大使館在勤 |
平成25年 | 北米局長 |
平成27年 | 特命全権大使 イスラエル国駐箚 |
平成30年 | 政府代表 金融・世界経済に関する首脳会合(G20サミット)担当 |
令和元年 | 特命全権大使 大韓民国駐箚 |
令和 3年 | 特命全権大使 アメリカ合衆国駐箚 |