大使紹介

令和 7年4月23日
着任から1年半近くとなりました。昨年は、岸田総理の公式訪問を含め、総理が3回訪米され、日米関係がグローバル・パートナーシップとなったことが確認された、重要な年になりました。
今年は、1月のトランプ大統領就任翌日に日米外相会談、日米豪印外相会合が行われ、2月には石破総理が訪米してトランプ大統領と会談されました。会談後に発表された首脳共同声明では「日米関係の新たな黄金時代を追求する決意」が確認されました。
日米関係は、安全保障面での強固な日米同盟に加え、経済関係もこれまでになく緊密です。日本は、過去5年間連続して米国に対する最大の投資国であり、日系企業は直接雇用だけでも100万人近くの方々を雇用しており、その半分以上は製造業での雇用です。石破総理は、2月の訪米時に、現在8,000億ドル程度の投資を1兆ドルまで増やす意向を表明しました。現在、日米両国は、経済関係を中心とする協議を行っており、日米双方の経済が強くなるような包括的な合意を可能な限り早期に実現できるよう、取り組んでいます。
これまでになく強くなった日米関係の基盤は、重層的な人的交流を通じて築き上げられてきた両国国民間の信頼関係です。着任後、これまでに21州を訪問させていただきましたが、各地で日本企業が地元コミュニティーの不可欠の一員となられている様子を拝見し、また、日米協会を始めとする草の根交流に取り組んでおられる方々や日系人の方々とお会いし、改めて日米間の人と人の交流の重要性を痛感しています。引き続き、日米間の人と人との交流が更に深いものとなるよう、取り組んでいきたいと考えています。
米国政府のさまざまな政策、制度の変更についてもしっかり情報収集し、在留邦人の皆様との情報共有を行うとともに、皆様の安全の確保と日系企業の皆様の活動へのサポートに引き続き鋭意務めていく所存です。
皆様の御支援、御協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
山田 重夫